私事ですが「宇宙に行ったライオン」が好きではなかった

ていうかね、この曲とトラジャに関してすんばらしすぎるブログがあることは知ってるのよ!すごい早い段階で読んだから!!私のは考察でもありません。ただの私事です。自分語りです。ポエムです。きっもちわりィ〜ってかんじかもなんですが、かけもちオタクで同じ気持ちがちょっとでもわかる~って方がいたらいいな、くらいのテンションなのであしからず。

 

マイナスなタイトルで釣るわけではないんですけど、ホントにそうだった。

私はeighterとして生きてきた、え~と、今年で16年かな。その中でもそこまで「宇宙に行ったライオン」ってそこまで大切にしてきた曲ではなかったの。

もちろん、大切でだいすきな一曲だと思ってる方もいるのであくまで私は、ね。

 

そもそもこの曲が収録されたアルバム「FIGHT」はエイト初のバンド体制シングル「LIFE〜目の前の向こうへ〜」をリリースした翌年で、まだまだ踊ってほしい、わちゃわちゃしてほしいと思っていた私にとってはそこまで刺さらなかった。

 

後々バンド路線を極める中で、例えば「勝手に仕上がれ」や「Tokyoholic」とか疾走感やコールによる一体感のある楽曲の方が好みであまりこの曲の良さってそんなに感じてこなかったし、なんとなく刺さらない、はまらないってこの一言に尽きる。なんで?と言われてもこれは好みの問題だからマジでわからない。

ライブで聴いても「あ〜この曲、メンバーのお気に入りなんだな〜でも結構やってるし、他の曲やってほしいな〜」くらいに思ってた。

 

去年の5月埼玉の合同コンサートでTravisJapanにオチて、ゆる~くトラジャに注目していこう〜とまだ浅瀬にいた頃、もちろんそれまでにどっかで披露したことあるなんて知らないから少クラでこの曲をやることを知って目を疑った。

え、これバンド曲だよね?踊るの?でもエイトの楽曲をやってくれるのはうれしいな~って、疑問半分嬉しさ半分その答え合わせをした時、なるほどな、と膝を打った。こんな表現の方法があるんだ、できるんだ、すごいなこのグループは..と思った。

後輩が先輩曲をやる時、超える、超えないという不毛な言い争いが生まれたりするけど、これは完全に原曲の持つものを生かして、「彼らにしかできない形」で成立させた。真似っこじゃなくて別物として。

 

最近、ようやく届いた『素顔4』の『ぷれぜんと』を見て、アンコールで爽やかな風のようにライオンを歌うトラジャ7人を見て、私はなんだかもう一つの大切な7人に会いたくなった。

実はもう何ヶ月もひとりで7人の映像はみれていなかったの。心の奥の宝箱に鍵かけてしまうつもりで、もうしばらく見る気もなくて。だけど、どうしても、原曲に触れたくなってひとり『JUKE BOX』のDVDの「宇宙に行ったライオン」だけを観た。そうしたら、別のも観たくなって初披露だった『FIGHT』、そして最後の『ジャム』も映像を浴びるように観て、そして泣いた。

この曲が一番ドラムが難しいと言っていた大倉くんの本当に楽しそうな顔をみて、彼が彼の背中を観て叩くのがすきだった、と言葉を残したことを思い出した。演奏に身を委ねる身体のちっこさ、赤いマイクコードを握りしめた指先、そしてそんな彼を少しだけ隣を見て笑う亮ちゃんがそこに蘇って、泣いた。

 

この曲ってこんなにいい曲だったんだな。ずっと聞いていたはずなのに、何度も聞いたはずなのに、こんなに心に刺さる曲だったなんて思わなかった。もう二度とこの形では見ることができない惜しさや寂しさ、それを含めた映像のエモーショナルさに胸を打たれてしまったのかもしれないけど、もしトラジャがこの曲を選ばなければ多分、この曲と向き合うことはきっとなかった。

この曲の良さを改めて気づかせてくれたのはTravis Japanだったし、やっぱり関ジャニ∞の歌がすごくすきなんだなと思った。決して交わらないようにみえた2つの点と点だけどつないでくれたのはこの曲で、この曲を選んでくれた中村海人くん、本当に大好きだよ。ありがとう。

 

関ジャニ∞の『宇宙に行ったライオン』があったから、トラジャの『宇宙に行ったライオン』が生まれて、トラジャの『宇宙に行ったライオン』のおかげで私はまた関ジャニ∞の『宇宙に行ったライオン』の良さに、もう一度出会うことができた。単純にうれしかった。

 

それとね、話はそれちゃうけどやっぱりこの歌をTravis Japanが歌うことに私は運命的なものを勝手に勝手に感じるんだよ。『素顔4』を観てまた強く思った。

 8.8の本編、夢ハリで涙を堪えてパフォーマンスした7人を観たときに真っ先に思い浮かんだのがこの曲だった。強きプライドのため プライドを捨てる時 俺はこんなもんじゃねーと 震える血が滾るんだ」

 

普段はぽやぽや楽しくて“沼”じゃなくて“温泉”って例えられるくらいあったかい雰囲気がいいな~家族みたいだな~って思うキミたちだけど、板の上で美しい獣に変身することを私たちは知ってる。燃えるような魂を胸に宿していることを知ってる。だから時々、はっとするような気迫に息を飲んでしまうんだよね。

 

私が実際に中村担になってからトラジャにあったのなんて数えられるくらいだけど。

でもそのたびに「もっと、遠くが、遠くが、あるよ」「もっと、遠くへ、遠くへ、行けるよ」と心の中でいつも7人に呼びかけて、いつも涙で視界がにじむ。

「もっと、遠くへ、遠くへ」、その景色を一緒にみたいなって強く思うの。

だから、もうひとつ扉をひらいたライオンの旅が少しでも長く続きますように。

そう、心から祈ってるよ。